MIMO-OFDMAにおいてQR分解に基づいたプレコーディングを適用したランダムビームフォーミング(ネットワークプロセッサ,通信のための信号処理,無線LAN/PAN,一般)

元データ 2009-02-23 社団法人電子情報通信学会

概要

本論文では,下りリンクマルチユーザ通信においてMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術の一つであるランダムビームフォーミングとOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を組み合わせた場合に,隣接サブキャリアをクラスタ化することによるスループット特性の劣化を低減するために,MIMO-OFDMAにおいてQR分解に基づいたプレコーディングを適用したランダムビームフォーミング方式を提案する.提案方式では,既にMIMO-OFDMにおいて提案されているチャネル分解法を適用し,周波数領域のチャネル行列をサブキャリアに依存する部分と依存しない部分に分解することにより,同一ユーザが割り当てられた全てのサブキャリアにおいて共通のビームフォーミング行列を用いることができる.提案方式では送受信機共通のビームフォーミングのためのコードブックを所持し,各サブキャリアにおける通信路容量と全サブキャリア共通のコードブック番号をフィードバックする.提案方式ではサブキャリアに依存せずビームフォーミングを行うことが可能であるため,隣接サブキャリアのクラスタ化によるスループット特性劣化の影響が少ない.計算機シミュレーションによる特性評価を行い,提案方式は従来のランダムビームフォーミングOFDMAにコードブックを用いた方式と比較して,隣接サブキャリアをクラスタ化した場合,提案方式はサブキャリアに依存しないため従来方式と比較してフィードバック量を削減しながら優れたスループット特性を獲得できることを示す.

著者

笹瀬 巌 慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻
岡崎 皓広 慶應義塾大学理工学部情報工学科
笹瀬 巌 慶應義塾大学理工学部情報工学科
笹瀬 厳 慶應義塾大学
岡崎 皓広 慶應義塾大学理工学部

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