優先権を考慮した多重自己ルーチングスイッチモデルの特性解析

元データ 1998-08-25 社団法人電子情報通信学会

概要

本論文では, 優先順位の存在するトラヒックに対応できるスイッチモデルとして, スイッチ内部における経路設定の競合が発生した場合, 優先順位の高いセルに対して出力側への経路を優先的に割り当てる経路優先設定方式と, スイッチの外部装置である入力バッファにおいて, 優先順位ごとに専用バッファを設けて, 高い優先順位のバッファ内にあるセルから順に処理を行う優先権考慮型入力バッファ方式の二つのセル転送方式を新たに適用した入出力バッファ型多重自己ルーチングスイッチモデルを提案する.まず, ベルヌーイ過程に従い到着するセルに対して, R個あるルーチングネットワークのうち一つをランダムに選び転送されるRandom Sharingバッファ方式, 若しくは競合が初めのlog_2Rステージで発生しないネットワークを選び転送されるAlternate Sharingバッファ方式を用いた場合の, 各優先クラスごとのセルの平均系内時間を理論的に解析する.つぎに, 即時性の重要視される優先順位の高いセルの入力バッファサイズを制限した場合の, 高優先セルの棄却率と入力バッファサイズの関係を, クラス数を2とした場合について計算機シミュレーションにより考察し, 適切な高優先セルの入力バッファサイズを求める.その結果, 提案モデルが多種のトラヒックに対して有効であることが示される.

著者

笹瀬 巌 慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻
竹森 敬祐 慶應義塾大学理工学部情報工学科
竹森 敬祐 株式会社KDDI研究所
塩川 茂樹 慶應義塾大学理工学部電気工学科:(現)名古屋工業大学電気情報工学科
塩川 茂樹 名古屋工業大学電気情報工学科

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