可変長パケットを考慮しアクティブバッファを優先した入力バッファ型ATMスイッチのスケジューリング方式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ATM (Asynchronous Transfer Mode)において,HoL (Head of Line)ブロッキングを回避する入力バッファ型スイッチとして,各入力ポートに出力ポート数のバッファを設けるVOQ (Virtual Output Queuing)スイッチが提案されている.一方で,近年のIPトラヒックの増加により,可変長パケットを考慮したVOQスイッチのスケジューリング方式としてIP-PIM (IP-Parallel Iterative Matching)が提案されている.しかし,IP-PIM方式では同パケットを構成するセルを必ず連続してスイッチングするため,他のバッファの待ち行列長が増加してしまい,棄却率特性が劣化してしまうという問題点がある.そこで本研究では,パケットを構成するセルが到着しているバッファをアクティブバッファとし,アクティブバッファを優先したスケジューリング方式を提案する.提案方式ではアクティブバッファを優先することで待ち行列長をあまり増加させることなく,効率よくスイッチングを行うことができる.計算機シミュレーションによりパケット棄却率と平均パケット遅延を評価する.その結果,提案方式が従来方式と比較して,平均パケット遅延をあまり劣化させることなく,パケット棄却率を大幅に改善できることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-03-09
著者
-
笹瀬 巌
慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻
-
坂本 憲司
慶應義塾大学理工学部情報工学科:(現)株式会社nttドコモ
-
岡崎 浩平
慶應義塾大学理工学部
-
中木 陽介
慶應義塾大学理工学部情報工学科
-
西野 嘉之
慶應義塾大学理工学部情報工学科
-
岡崎 浩平
慶應義塾大学理工学部情報工学科
関連論文
- 地上デジタルテレビジョン放送を用いたバイスタティックレーダにおけるMUSIC法を用いた移動目標検出法
- 地上デジタルテレビジョン放送を用いたバイスタティックレーダにおけるMUSIC法を用いた移動目標検出法(無線通信技術)
- 地上デジタルテレビジョン放送を用いたバイスタティックレーダにおけるMUSIC法を用いた遅延時間算出による不要波抑圧法(計測・探査)
- 地上デジタルテレビジョン放送を用いたバイスタティックレーダにおける不要波抑圧法の研究(宇宙科学・衛星技術,及び一般)
- 排他的論理和を用いたSingle-Packet IP Traceback (情報通信システムセキュリティ)
- 排他的論理和を用いたSingle-Packet IP Traceback (技術と社会・倫理)
- 排他的論理和を用いたSingle-Packet IP Traceback (情報セキュリティ)
- センサネットワークにおいてduty cycle内で再送を行うことにより遅延の改善を図る改良型DW-MACプロトコル (アドホックネットワーク)
- センサネットワークにおける冗長ACK受信削減による低消費電力フラッディングアルゴリズム(ネットワーク)
- OFDMAにおいて修正型時間効用関数を用いてNRTスループットを改善するパケットスケジューリングアルゴリズム(誤り訂正,MAC,無線通信一般)