音声・データ統合トラヒックにおける無衝突パケット予約多元接続方式の特性解析

元データ 2000-08-20 社団法人電子情報通信学会

概要

複数の端末が同一のチャネルを用いて基地局にアクセスする無線アクセス制御方式として, チャネルの有効利用ができるランダムアクセス方式に関する研究が盛んに行われている.無衝突パケット予約多元接続方式(NC-PRMA)は, パケットの衝突を起こさずにスロットを予約利用できることから, パケット予約多元接続方式(PRMA)より高いスループットを得られるランダムアクセス方式として知られている.しかし, これまでNC-PRMA方式に関して, 音声端末のみを考慮した方式しか提案されていない.そこで本論文では, 音声・データ統合トラヒック下におけるNC-PRMA方式の特性を評価する.本論文では, 1フレームにおいてバッファに一つ以上のデータパケットをもつ端末に対する送信に成功する端末数の期待値と, データ端末の総数に対するパケットの発生数が等しいという関係が, PRMA方式同様NC-PRMA方式でも成立するように, 1フレーム当り, 基地局が期待値としてこの数のスロットを送信パケットをもつデータ端末に割り当て, PRMA方式で用いられた平衡状態でのスループット解析法をNC-PRMA方式に適用する.次に, スループットと音声パケット棄却率に関して理論解析及び計算機シミュレーションを行う.その結果, 音声・データ統合トラヒック下において, NC-PRMA方式はPRMA方式と比較してスループットと音声パケット棄却率を改善できることを示す.

著者

笹瀬 巌 慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻
荒川 修 慶應義塾大学理工学部情報工学科:(現)株式会社nttデータ
蓼沼 未央子 慶應義塾大学理工学部情報工学科
蓼沼 未央子 慶鷹菱塾大学理工学部情報工学科:(現)日本エリクソン株式会社

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