トラヒック変動に柔軟に対応できる可変フレーム予約多元接続方式の特性評価

元データ 1998-11-25 社団法人電子情報通信学会

概要

本論文ではトラヒック変動に柔軟に対応するため従来のRMAV(可変フレーム予約多元接続)方式を拡張した3種類の方式を提案する.まずフレーム長が長くなる場合に従来のRMAV方式では1スロットしか長くできないが, これを端末が要求するだけのスロット分だけフレーム長を長くすることができる方式(モデル1)を提案する.これにより, モデル1は従来方式に比べて通報遅延を小さくでき, またシステムの安定状態への収束速度が速くなることを計算機シミュレーションによって示す.つぎに, 無線通信のマルチメディア化に伴った異なる品質を要求する多種のトラヒックを処理するために, モデル1に端末ごとに優先権機能を付加した方式(モデル2)を提案する.この方式では複数の優先権を考え, クラスiの端末が1フレーム中で予約できるスロットの最大数R_<max, i>を, クラスごとに差をつけることによりクラスの高いほうが優先的に処理され, 優れた特性を示すことを理論解析および計算機シミュレーションより示す.更に, モデル1に予約を効率良く行うためにミニスロットを用いた方式(モデル3)を提案する.これにより, モデル3はモデル1に比べて, 更に通報遅延を小さくできることを計算機シミュレーションによって示す.

著者

笹瀬 巌 慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻
荒川 修 慶應義塾大学理工学部情報工学科:(現)株式会社nttデータ
小林 嗣直 慶應義塾大学理工学部電気工学科

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