系列比較型ターボ復号による誤り制御方式及び再送方式への適用

元データ 2000-04-21 社団法人電子情報通信学会

概要

本稿では, LLR値及び通信路値を修正するターボ復号アルゴリズムにおける系列比較の概念を拡張し, 新たに冗長ビットを付加することなく従来の誤り訂正能力に加え誤り検出が可能なターボ復号アルゴリズムを提案する.本方式は, 二つの要素復号器による復号結果の比較によりフレーム中に含まれる誤りビット数を推定することで, 従来の誤り訂正に加え誤り検出を行う.提案するアルゴリズムでは誤りビット数を推定し, 閾値を超えた場合に再送要求を行う.閾値を制御することにより, 計算量を必要以上に増加させずに所望の品質に応じた制御が可能である.また, 再送を用いる本システムでは遅延の増大が問題となる.そこで本稿では更に系列比較による繰り返し復号回数制御, 及びフレーム合成も考慮し, 遅延時間を低減する.計算機シミュレーションにより, BER特性, 再送回数特性を評価し, 本方式では低E_b/N_0時にも, 非常に高品質な伝送を実現可能であることを示す.また, 繰り返し復号回数制御, フレーム合成による遅延の低減効果についても評価を行う.

著者

笹瀬 巌 慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻
藤井 啓正 慶應義塾大学理工学部情報工学科
佐波 孝彦 千葉工業大学 情報工学科
有吉 正行 慶應義塾大学情報工学科
佐波 孝彦 千葉工業大学
有吉 正行 慶應義塾大学理工学部情報工学科

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