クラッタ環境における旋回飛行する多数の目標物体の初期追尾形成

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概要

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追尾レーダでは、目標物体からの反射波を信号処理して得られた観測値をデータ処理して目標物体の航跡を検出することにより追尾を形成し、トラッキングフィルタを用いて追尾維持する。データ処理における初期追尾形成の方式として、ハフ変換に2つの基本的な基準を加えた「修正ハフ変換」が提案されている。この方式はクラッタ環境(クラッタの消え残りが多数存在する環境)において、少ないスキャン数で低い誤警報確率が実現できる。しかし、この方式は目標物体が直線飛行する場合しか考慮しておらず、目標物体が旋回飛行する場合は航跡の検出確率が低下するという問題点がある。本研究では修正ハフ変換を改良し、さらに2つの基準を加えることにより、旋回飛行する目標物体の航跡の検出能力を強化した方式を提案した。シミュレーションにより、提案方式は目標物体が旋回飛行する場合において、従来方式と比較して高い検出確率を実現できることを示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-08-13

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