光クリッパを設けた干渉除去器を適用した光符号分割多元接続方式

概要

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近年, 光符号分割多元接続(CDMA : 光Code Division Multiple Access)方式の研究が注目されている[1]〜[14].なかでもCDMAにおいて深刻な多元接続干渉(MAI : Multiple Access Interference)を除去するための干渉除去器の研究が盛んである.[11]〜[13].従来の干渉除去器[13]は, 干渉を平均量として見積もるために, 干渉を過剰に見積もり, 誤り率特性が劣化していた.本論文では, 誤り率特性の改善を目的として, 光相関器の後に光クリッパ(OC)を設けた干渉除去器を提案する.提案する干渉除去器では, 干渉を見積もるときに生じる過剰見積もりをOCの定めるスレショルド値により出力を制限することで, 誤り率の劣化を低減する.また干渉の見積もりには, 拡散符号として用いる拡張Prime符号系列のグループ特性を用いる.情報変調方式にはM-ary Pulse Position Modulation(PPM)を用いる.OCを設けた干渉除去器を適用した光同期PPM-CDMA方式のビット誤り率を理論解析により導出する.その結果, 提案する干渉除去器は, 従来のOCを設けない干渉除去器に比べビット誤り率特性を大きく改善できることを示す.また, 同時ユーザ数が増加した場合, 提案する干渉除去器は誤り率特性を大きく改善でき, 特に加入者数が多い場合, 特性改善の度合が大きいことを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-01-01

光クリッパを設けた干渉除去器を適用した光符号分割多元接続方式

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