福祉関連職におけるMaslach Burnout Inventoryの因子構造の比較

元データ 2002-03-31

概要

本研究は複数の福祉関連職においてMaslachとJacksonのバーンアウト尺度(Maslach Burnout Inventory ; MBI)の因子構造を比較し,離職意思との関連性を検討することを目的とした。対象は先行研究で提起された3因子斜交モデルについて最適モデルを検討した岡山県内の特別養護老人ホームに勤務する女性介護職員1,006名と,比較として静岡県内の保育園に勤務する女性保育士485名,および岡山県内の知的障害者施設に勤務する生活指導員270名のデータを用意した。構造方程式モデリングを用いた多母集団の同時分析を行い,3因子斜交モデルの3標本に対する当てはまりの良さと因子構造に関する因子間相関などの推定値を観察した。適合度指標はモデルを受容する目安を上回った。しかし,3標本を通じて「自己成就」は「情緒的疲弊」との共変関係が理論的な仮定とは正負逆で,かつ「離人化」との共変関係は小さかった。構成概念妥当性の内部的要素である尺度項目間の構造は理論的仮定と整合しないことが示された。なお,2種類の比較対象に対して離職意思との関連性を検討した結果,「自己成就」は離職意思との間に統計学的に有意な相関関係が観察されなかった。以上の知見はMBIの構成概念妥当性に関する欧米の研究成果と一致するものであり,本邦におけるバーンアウトは「情緒的疲弊」と「離人化」で測定する適切さが示唆された。

著者

中嶋 和夫 岡山県立大学保健福祉学部
香川 幸次郎 岡山県立大学保健福祉学部保健福祉学科
中嶋 和夫 岡山県立大学
中嶋 和夫 岡山県立大学 保健福祉学部保健福祉学科
中嶋 和夫 岡山県立大学・保健福祉学部・保健福祉学科
岡田 節子 静岡県立大学短期大学部社会福祉学科
岡田 節子 岡山県立大学 保健福祉学部保健福祉学科
齋藤 圭介 吉備国際大学
齋藤 圭介 青森県立保健大学健康科学部理学療法学科
原田 和宏 広島大学大学院
原田 和宏 吉備国際大学保健科学部理学療法学科
香川 幸次郎 岡山県立大学保健福祉学部
香川 幸次郎 岡山県立大学
香川 幸次郎 岡山県立大学 大学院保健福祉学研究科保健福祉学専攻
香川 幸次郎 吉備国際大学 保健科学部理学療法学科
齊藤 圭介 青森県立保健大学健康科学理学療法学科
岡田 節子 静岡県立大学短期大学部
有岡 道博 知的障害者福祉施設ももぞの学園
齋藤 圭介 岡山県立大学保健福祉学研究科保健福祉学専攻

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