続柄別にみた家族介護者の介護負担感と精神的健康の関連性

概要

【目的】本研究は、家族介護者に対する専門的支援に関する指針を得ることをねらいとして、在宅要介護高齢者の主介護者を対象に、彼らの介護負担感と精神的健康との関連性について続柄別に検討することを目的とした。【方法】統計解析に必要なデータは、s県O市で実施された「高齢者を介護する家族の健康と生活の質に関するアンケー卜」から抜粋し、初回調査及び追跡調査の両調査に回答している6で9名のうち、調査項目に欠損値を有さない 62O名を集計対象とした。両調査からの抜粋内容は、要介護高齢者の基本的属性(性、年齢)、要介護度ならびに家族介護者の基本的属性(性、年齢)、続柄、介護期間、介護負担感、精神的健康とした。介護負担感は「Family Caregiver Burden Inventory」、精神的健康は 「GHQ-12」(福西訳)で測定した。統計解析は、初回調査及び追跡調査の2時点における介護負担感と精神的健康の双方向の関係を検討するために、クロス・ラッグド・イフェクツ・モデルを構築し、構造方程式モデリングを用いて、そのデータへの適合度ならびに要素間の関連性について解析した。【結果】解析の結果、GFIがO.962、CFIがO.993、、RMSEAがO.018 あり、各適合度指標は統計学的な許容水準を満たすものであった。取り上げた5つの続柄においては、主介護者が妻である場合を除いて、精神的健康から介護負担感へのパス係数のみが統計学的に有意な水準を満たしておらず、介護負担感が精神的健康に影響を持っていることが認められた。【考察】取り上げた全ての続柄において、介護に対する負担感が高いほど精神的健康が低下していることが明らかとなった。このことにより、介護負担感に影響を与えている要因に着目し、介護負担感を軽減させるための専門的な援助を今後より積極的に進めていくことが望まれるものと推察された。

著者

中嶋 和夫 岡山県立大学保健福祉学部
筒井 孝子 国立保健医療科学院
中嶋 和夫 岡山県立大学
中嶋 和夫 岡山県立大学 保健福祉学部保健福祉学科
中嶋 和夫 静岡県立大学 短期大学部
中嶋 和夫 岡山県立大学・保健福祉学部・保健福祉学科
中嶋 和夫 岡山県立大学保健福祉学部保健福祉学科
中嶋 和夫 国立保健医療科学院 福祉サービス部
東野 定律 静岡県立大学
中島 望 岡山県立大学
張 英恩 岡山県立大学
大夛賀 政昭 立教大学
小山 秀夫 静岡県立大学
島津 望 流通科学大学サービス産業学部 医療福祉サービス学科
筒井 孝子 国立保健医療科学院 福祉サービス部
中嶋 和夫 岡山県立大学・保健福祉学部
中嶋 和夫 岡山県立大学保健福祉学部看護学科

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