韓国の多文化家族における外国人妻の日常生活に関連した苛々感と精神的健康の関係

概要

本研究は,韓国の多文化家族の外国人妻を対象に,日常生活に関連した「苛々感」(Irritated feeling)と精神的健康の関連性を明らかにすることを目的とした。調査対象は,韓国C道に在住する多文化家族の外国人妻2,000人とした。日常生活に関連したストレス認知を独立変数,GHQ-12で測定された精神的健康を従属変数,また5種類の変数(「夫と妻の年齢差」「学歴差」「結婚形態」「夫の収入」「妻の韓国語習得状況」)を統制変数とした因果関係モデルのデータへの適合性は,構造方程式モデリングで解析した。結果は,多文化家族の外国人妻の苛々感は精神的健康に密接に関係しており,特に「家族・近隣の人々に対する否定的感情」と「経済的逼迫感」が強く精神的健康に関係していた。以上のことから,多文化家族の妻が日常生活の中で直面しているストレス問題を,社会福祉学的な観点から生活問題と捉え直し,積極的に介入することの必要性が示唆された。

著者

中嶋 和夫 岡山県立大学保健福祉学部
中嶋 和夫 岡山県立大学
中嶋 和夫 岡山県立大学 保健福祉学部保健福祉学科
中嶋 和夫 静岡県立大学 短期大学部
中嶋 和夫 岡山県立大学・保健福祉学部・保健福祉学科
中嶋 和夫 国立保健医療科学院 福祉サービス部
尹 靖水 梅花女子大学
朴 志先 岡山県立大学
中嶋 和夫 岡山県立大学・保健福祉学部
金 貞淑 慶尚南道女性能力開発センター
鄭 英祚 岡山県立大学大学院保健福祉学研究科
朴 志先 両備介護研究所
中嶋 和夫 岡山県立大学保健福祉学部看護学科

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