肉類の加熱における余熱の有効利用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「大量調理衛生管理マニュアル」には, 肉類を加熱する場合, 75℃に達してから1分以上の加熱することとなっている。しかし, 焼き物などの場合, 過加熱で調理成績が低下することがあることから, 余熱を利用することの可能性について検討した。オーブン加熱について直径50mm, 厚さ15mmの円筒形の豚肉試料を用いて実験を行った。庫内温度を270℃以上に設定した場合には, 70℃に達してから1分間加熱すると, 余熱により75℃以上を1分以上保持できることが明らかとなった。これらの肉は, 75℃に達してから1分間加熱した試料より, 重量減少は有意に小さく, 破断応力も小さく, 軟らかいことが明らかとなった。肉類をオーブンで加熱する場合75℃1分を保持するには, 設定温度と肉の大きさによっては, 余熱を利用することが有効であることが明らかとなった。
- 2011-02-05
著者
-
大石 恭子
元聖徳大学
-
渋川 祥子
元横浜国立大学
-
杉山 久仁子
横浜国立大学
-
原 知子
神戸山手短期大学
-
松田 康子
女子栄養大
-
松田 康子
女子栄養大学調理学研究室
-
杉山 久仁子
横浜国大
-
阿部 芳子
相模女子大
-
石渡 仁子
関東学院大
-
高崎 禎子
首都大学東京
-
中村 恵子
福島大学教育学部
-
松田 康子
女子栄養大学
-
渋川 祥子
横浜国立大学 教育人間科学部
-
中村 恵子
福島大学
-
杉山 久仁子
横国大 教育人間科学
-
高崎 禎子
信州大学
関連論文
- 大学と「キャベツワイン」(トピックス&オピニオン)
- 油温の管理が調理済み冷凍食品の中心温度に与える影響
- 使用限界(風味点数3)に達したフライ油の特性
- フライ油の使用限界に関する研究 : から揚げの食味とフライ油の風味点数
- 使用限界 (風味点数3) に達したフライ油の特性
- 『「地域の食文化」に視点をあてた食育の研究』, 桑畑美沙子著, 風間書房, 2008年11月刊, 定価9,500円+税
- A-1 揚げ物およびフライ油の風味と極性化合物量の関係(第2回 東海・北陸支部,近畿支部合同研究発表会)(支部だより)
- 揚げ物および揚げ油の風味と極性化合物量の開係
- フライ油の使用限界に関する研究(V) : パン粉揚げの場合のフライ油の風味点数と揚げ物の評価
- フライ油の使用限界に関する研究(IV) : 「衣揚げ」と「素揚げ」の比較
- 家庭における揚げ調理に関する油の利用状況の実態調査 : 近畿地区の場合
- フライ油の使用限界に関する研究(III) : フライ油の風味点数と揚げ物の評価
- 揚げ油の劣化判定に対するカルボニル化合物の影響
- 家庭における食用油の利用状況と健康に対する意識
- フライ油の使用限界に関する研究 (II) : 揚げ種による違い
- フライ油の使用限界に関する研究(I) : フライ油と揚げポテトの風味に関する合同実験結果
- 調理用熱源について ガスこんろとIHヒーターの比較(教材研究)
- 家庭用オーブンにおける過熱水蒸気の利用に関する研究--スポンジケーキの焙焼
- 家庭用オーブンにおける過熱水蒸気の利用に関する研究 : スポンジケーキの焙焼
- 調理法の簡便化が食味に及ぼす影響 : 焼き物,炒め物,揚げ物,汁物について
- 種々の乳製品のラジカル捕捉活性
- フライ油の使用限界に関する研究--家庭での揚げ調理における簡便な判定方法の確立をめざして (特集 フライ調理)
- 胚芽精米の調理特性
- 管理栄養士養成課程学生の調理能力の実態とその解析
- 異なる土壌条件で栽培したコマツナの食味と物性について
- 異なる土壌条件で栽培したコマツナのミネラル含量および硝酸態窒素含量,アミノ酸含量の調理操作による変動について
- 生活情報の活用教育における商品情報分類上の問題点
- 麺の食味と物性におよぼす卵の影響
- 中華麺の物性におよぼすかん水の影響
- オーブン加熱における肉製品の熱・物質移動機構 : 油脂分・水分の減少率に与える水蒸気の影響
- 調理法の簡便化が食味に及ぼす影響 : 煮物,蒸し物,炊飯について
- 炭焼き加熱特性の解析(第 2 報) : 炭焼き食品のにおいの検討
- 大学と「キャベツワイン」
- 調理法の簡便化が食味に及ぼす影響 : 和え物、浸し物などについて
- 配合改定「パルスイート」カロリーゼロの調理適応性について
- 甘味料「パルスイート」カロリーゼロの調理適応性について
- 蒸し器の構造に関する研究 (第1報) 蒸し板 (中敷) の穴のあき方と強飯の蒸し上がりの関係
- 蒸し器の構造に関する研究-1-蒸し板(中敷)の穴のあき方と強飯の蒸し上がりの関係
- SD法による日本,韓国,中国,西洋各料理に対する概念の日本人と韓国人の比較
- SD 法による日本料理, 韓国料理, 中国料理, 西洋料理に対する概念の分析
- 中国福建省における食品の使用状況および調理方法に関する研究 : 第 1 報 肉について
- バタ-およびマ-ガリンに対する嗜好について
- 管理栄養士養成課程学生の調理力の実態とその解析;第2報
- 小学生における野菜の好き嫌いと家庭料理への野菜の使用状況について
- 237 調理加工による魚類アレルゲンの低減化(食物アレルギー4,一般演題(デジタルポスター),第57回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 高校生の食生活分析--生活習慣病との関わりから
- ゆで過程におけるスパゲティの芯の状態変化とアルデンテの評価
- 生ゴミの捨て方・活かし方 : 現状と課題
- タイ米白飯としての受容に関する一考察
- 過熱水蒸気が焼成品の調理特性に与える影響 : スポンジケーキの焙焼
- 炊飯過程の成分溶出に及ぼす酢酸添加の影響
- 酢酸添加による飯粒の全体および表層の物性変化について
- 成分抽出液を用いた米飯の呈味性の検討
- 米飯の嗜好的および物理化学的特性に及ぼす酢酸添加の影響
- 「五訂日本食品標準成分表」および「日本人の栄養所要量」第六次改定に伴う「六つの食品群別摂取量のめやす」の改訂
- 電子レンジ加熱における試料の温度及び吸収エネルギーに及ぼす塩化ナトリウム添加の影響
- 環境に配慮した食器の洗い方について : 汚れ拭き取り用具の比較と洗剤使用方法の検討
- 台所排水に対する教育学部学生の関心および汚濁排出量削減のための行動について
- 台所排水に対する関心及び汚濁排出量削減のための行動についての調査
- 高等学校家庭科における電子レンジ料理の指導について : 生徒・教師の実態調査および教科書等の記述内容からの検討
- 混合味における塩味及び甘味の知覚について : めんつゆモデルの場合
- 教育学部学生の食生活状況および食意識について 第2報 : 食意識について
- 教育学部学生の食生活状況および食意識について 第1報 : 食生活状況について
- 新しい「日本人の食事摂取基準(2005年版)」と「六つの食品群別摂取量のめやす」について
- 炭焼き加熱特性の解析(第1報) : 熱流束一定条件下での伝熱特性の比較
- 放射加熱における赤外線波長の食品表面への浸透性
- 食品の熱板焼きにおける加熱条件推定法の検討
- 家庭規模の保存における脱酸素剤使用の有効性
- 食品の放射加熱における波長分布の影響
- 食品表面に対する放射伝熱の効果〔英文〕
- オーガナイズドセッション : 人間・生活・環境の熱物性
- 中華麺のFT-IR法とBAP法による糊化度および物性との関係
- 高温加圧調理における魚類アレルゲンの低減に関わる因子の検討
- 炭火焼きがおいしい理由
- 過熱水蒸気と生活
- オーガナイズドセッション : 人・生活・環境の熱物性
- オーブンでの加熱調理
- 肉類の加熱における余熱の有効利用
- インゲン豆の加熱によるレクチン活性の変動
- 中華麺のFT-IR法とBAP法による糊化度および物性との関係
- 固体液体間で熱物質輸送を伴う多孔質媒質中での熱対流現象 : 煮物料理における煮汁の温度分布予測 (非線形波動現象の多様性と普遍性)
- 肉類のオーブン加熱終了後の内部温度変化に及ぼす放置条件の影響
- 『食育の力-食育・農育・教育』, 朝岡幸彦・野村卓編著, 光生館, 2010年4月, 定価1,800円+税
- 国産菜種油の調理特性の比較
- 地域との連携における食育活動 : 調理をテーマとした科学教室(教材研究)
- 米飯の物性に及ぼす酢酸添加の影響
- 本に見る水羊羹の調整方法の検討
- どら焼きの皮の配合割合に関する研究
- 電子レンジによる赤飯の調製条件の検討
- 浸漬条件が粥の炊飯におよぼす影響について
- アメリカンマフィンの調理条件とその性状
- 凍り豆腐の調理について
- 米の調理について
- 大豆たん白質と諸系列デンプンの相互作用による複合体群の形成と有用調理物性のスクリーニング (第14回研究報告会記録)
- 液体で満たされた多孔質媒質中での熱物質輸送を伴う対流現象(II) (非線形波動現象の研究の新たな進展)
- オーガナイズドセッション食品ならびに生物資源における熱物性
- オーブンの伝熱機構と調理との関係
- 女子大学生の調理をする力の形成要因に関するフォーカスグループインタビューを用いた検討
- オーガナイズドセッション食品ならびに生物資源における熱物性
- 女子大学生の調理をする力の形成要因に関するフォーカスグループインタビューを用いた検討