北海道における情緒障害学級の実態 : 地域人口規模による分析を中心に
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概要
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北海道の情緒障害学級の実態について、郵送質問紙法による調査を行った。学級設置地域の人口規模別に分析した結果、次のような特徴が見いだされた。札幌市(人口150万人)は障害の重い自閉児の割合が高く、1学級当たりの人数が多い。担任の年齢は20〜30歳代が多く、指導形態は固定制である。人口10〜40万人の中都市では障害の重い自閉児は情緒障害学級に少なく、通級制の指導形態を含んでいる地域が半数あり、担任の年齢分布に強い偏りはない。人口4万人未満の小規模地域では、在籍児が1〜3人の小規模学級が多く、障害の重いものと軽いものが混じっている。担任の年齢は50歳代が多い。人口4〜10万人の小都市では、中都市と小規模地域の中間的な傾向がみられた。学級開設は中大都市から小規模地域へと広がっている。中学校で登校拒否児指導の体制をとっている情緒障害学級が中大都市9地域のうち3地域にあり、さらに増設される可能性が示唆された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1990-03-10
著者
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