自閉症幼児の家庭教育実践に関する一事例

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概要

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自閉症児には,適切さと,一貫性と継続性のある教育が必要である。本論は,1人の自閉症児の就学前1年間の家庭連絡簿の母親の記述を中心に家庭教育の経過をたどったものである。そこには,生活習慣,要求の伝達,家庭学習等についての成果があらわれている。試行錯誤とはいえ継続的な取り組みで,1年半の練習を経て,はしを使えるようになり,約半年間でボタンをはめたり,はずしたりできるようになった。一つ一つのことを覚えることが難しい自閉症児にとって工夫をこらし,継続して教育に取り組むことが,大切であること,また,遊びを通して学ぶことが難しい子どもは,課題を通して学ぶことが重要であることが示された。適切な家庭教育を支えるきめ細かな専門支援が求められた。
北海道教育大学の論文
1999-02-10

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