自閉的傾向を持つA君のひとりバス下校の取り組み
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概要
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本論は,中学校特殊学級に在籍する自閉的傾向を持つA君に,地域生活スキルの一つであるひとりバス下校の取り組みを行った報告である。実態把握のためのバス乗車場面でのA君の様子から,ひとりバス下校ができると思われた。そこで,特別なシミュレーション指導は取り入れず,実際場面の指導を重視し,計7回同乗指導をし,目標を達成できたと思われた。ひとりバス下校ができるようになってからも,慣れた頃に注意が必要という親の思いにより,計25回同乗観察を行った。その間,いくつかの問題が生じ,必要に応じて事後指導を行ったが,A君が自分で乗り越えていったことが多い。このことからA君の可能性を知り,地域生活場面での経験によって学ぶことの重要性が示された。
- 北海道教育大学の論文
- 2000-02-10
著者
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