北海道精神薄弱養護学校における自閉症教育の現状と課題
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概要
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北海道内の精神薄弱養護学校(義務校)を対象にアンケート調査を行い,次の結果を得た。(1)養護学校における自閉症(含傾向)児は全校生徒の半数近くに達している。(2)学校は指導目標を社会性・情緒の安定等に定め,様々な集団指導形態の中で目標を達成しようとしている。(3)自閉症(含傾向)児への個別指導を設定したいが,現在の指導体制,教育内容・方法ではそれができない状況にある。(4)養護学校への転入生の多くの親は,集団教育や個に応じた指導への期待を転入の理由としている。(5)自閉症(含傾向)児の過去3年間の卒業後の進路状況は,その半数以上が福祉施設への入所となっており,課題を残した。(6)自閉症(含傾向)教育の困難点は,「集団適応の困難さ」「行動理解や指導方法の難しさ」「パニック等への対応の難しさ」であり,今後,「個に応じた指導と理解の充実」が課題として挙げられた。
- 北海道教育大学の論文
- 1996-03-15
著者
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