重症の心身障害を持つ子どもへの在宅訪問教育について

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概要

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現在,医療の進歩により,重度の障害のために医療機関での入院生活が余儀なくされていた方々の家庭生活が可能となりつつある。しかし,円滑な在宅療養を行っていくためには,いくつかの大きな課題がある。各専門機関との連携や家族の協力は言うまでもないが,本人だけでなく,家族のQOLをも高められることが大前提とならなければならない。特に,医療的なケアを必要とする子どもの場合は,単に健康の保持増進に重点をおくのではなく,絶えず成長発達している子どもの現実を重視した,教育的関わりも必要となる。本論は,脳性マヒを持つK君の在宅訪問教育の実際の姿とその課題についてまとめ,考察したものである。我々のK君との関わりは,「子どもと共に楽しみたい,通じ合いたい,そのためにはどうしたらよいのか」を念頭においた,ことばの根源的な意味での"対等"の立場での望ましい教育のありかたを示すものであると考えられる。
北海道教育大学の論文
1999-02-10

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