思春期自閉症児の余暇活動に関する一考察 : 家庭から外へ
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概要
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家庭(第一の場)と学校(第二の場-学校卒業後は職場)以外の場,すなわち余暇の場や地域の場(第三の場)は,将来地域で生活する上で最も重要な活動領域の一つとなる。本論は,養護学校中学部に在籍する自閉的傾向を持つAさんに,具体的な余暇活動の支援を行った報告である。ここで取り組んだ活動は,バス乗車,買い物,ボーリング,サイクリング,ウォーキング,調理実習,水泳,レストランやファーストフード店での食事などである。Aさんは,これらの活動を通し,家族以外の人との余暇的場面の充実を体験し,毎回の活動を心から楽しんだ。特に積極性,自主性面でめざましい成長が見られたが,これは家庭,学校における教育に加えて,第三の場での活動もまた意味があるのではないかと思われた。その活動の経過と意味について考察する。
- 2002-02-05
著者
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