旭川市幼児健康教室終了児の追跡調査

概要

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旭川市では,乳児4か月児健康診査に加え,昭和53年度より1歳6か月児健康診査を実施し,小児科医・歯科医による健康診査,保健婦・栄養士による保健栄養相談を行ない,発達援助が必要と思われる幼児に,幼児健康相談・家庭訪問等を続けている。さらに,昭和58年度より発達上の問題が予想される2〜3歳児を対象に,幼児健康教室を開催し,育児相談・保育・専門機関選択等のアドバイスを行なっている。本報告は,昭和58年度,59年度,60年度の幼児健康教室終了児について行なった訪問面接による追跡調査の結果をまとめたものである。この調査から,幼児健康教室終了児たちは,その79%が通常の学級に所属していること,家族は親子2世代の核家族が67.1%であること,対象児たちの状態像が変化していること,障害児学級に就学している児童は,障害児のための幼児教室を経てきた場合が多いこと,障害児学級・学校在籍児の50%の就学先が,就学指導と異なること,担当者の言葉づかいに対する要求が多いことなどが示された。
1990-03-12