イムノアフィニティー担体を用いたハチミツ中の残留キノロン剤前処理法
概要
ハチミツに残留するキノロン剤の分析を目的としたイムノアフィニティー法による試料調製法を検討した.まず,抗キノロン抗体をアガロース系担体に固定化したイムノアフィニティー担体を作製した.ハチミツは,リン酸緩衝液で均一化し,イムノアフィニティー担体と反応させ,上清除去,担体洗浄後,グリシン塩酸塩で溶出して試験溶液を調製した.本法により調製した試験溶液は,蛍光検出器付き高速液体クロマトグラフィーによる測定において,測定妨害物質がほとんど認められず,4種類のキノロン剤(ノルフロキサシン,シプロフロキサシン,エンロフロキサシン各20 ng/g,ダノフロキサシン10 ng/g)の添加回収率は70%以上であった.また,定量下限は2 ng/gであった.本法はハチミツ中の残留キノロン剤分析における試料調製法として有用であると考えられる.
著者
堀江 正一
埼玉県衛生研究所
中澤 裕之
星薬科大学薬品分析化学教室
斉藤 貢一
星薬科大学薬品分析化学教室
井原 義治
株式会社フロンティア研究所
加藤 美穂子
株式会社フロンティア研究所
小平 司
株式会社フロンティア研究所
寺川 美加
(株)加藤美峰園本舗研究所
中澤 裕之
星薬科大学
伊藤 新次
(株)加藤美蜂園本舗
井原 義治
(株)フロンティア研究所
加藤 美穂子
(株)フロンティア研究所
小平 司
(株)フロンティア研究所
斉藤 貢一
星薬科大学分析化学教室
斉藤 貢一
星薬科大学
中澤 裕之
星薬科大学分析化学教室
寺川 美加
(株)加藤美蜂園本舗