乳汁中ペルフルオロ化合物の定量及び母体血からの移行性

元データ 2009-08-05

概要

本研究では,ペルフルオロ化合物(PFCs)の子どもへの暴露源として乳汁に着目し,高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法(LC/MS/MS)による高感度分析法を構築した.前処理にはOasis WAXによる固相抽出法を採用した.添加回収試験では,平均回収率94.3〜109.0%(RSD<10.3%)と良好な結果が得られ,本法による定量限界は,ペルフルオロオクタン酸(PFOA)に関しては0.012 ng/mL,ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS),ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)及びペルフルオロノナン酸(PFNA)では0.004 ng/mLであった.本法を用いてヒト母乳,育児用粉ミルク及び牛乳の分析を行ったところ,ヒト母乳中から比較的高濃度のPFCsが検出され,その濃度範囲はPFOSで0.046〜0.098 ng/mL,PFOAでは0.016〜0.270 ng/mLであった.更に,ヒト母体血から母乳へのPFCs移行性を調べるために,母乳と同一個人から採取した母体血中のPFCs濃度を測定したところ,母体血と母乳の間には有意な相関性が示された.

著者

中澤 裕之 星薬科大学薬品分析化学教室
斉藤 貢一 星薬科大学薬品分析化学教室
岸 玲子 北海道大学大学院医学研究科予防医学
岸 玲子 北海道大学 大学院医学研究科予防医学講座公衆衛生学分野
岸 玲子 北海道大学大学院医学研究科予防医学講座公衆衛生学分野
岸 玲子 北海道大学
岸 玲子 北海道大学大学院 医学研究科 予防医学講座
中田 彩子 星薬科大学薬品分析化学教室
岩崎 雄介 星薬科大学薬品分析化学教室
伊藤 里恵 星薬科大学薬品分析化学教室
岸 玲子 札幌医科大学 保健医療学部作業療法学科
中澤 裕之 星薬科大学
中澤 裕之 埼玉県衛生研究所
伊藤 君恵 星薬科大学
斎藤 貢一 フロンティア研究所
岸 玲子 北海道大学医学部予防医学講座公衆衛生学分野
Kishi Reiko Dep. Of Public Health Hokkaido Univ. Graduate School Of Medicine
岸 玲子 札幌医大公衛
中澤 裕之 星薬大薬品分析
中澤 裕之 星薬科大学薬学部
中澤 裕之 星薬科大学 薬品分析化学教室
中澤 裕之 愛知県衛生研究所
伊藤 里恵 星薬科大学
斉藤 貢一 星薬科大学
岩崎 雄介 星薬科大学薬学部薬品分析化学教室

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