ルミノール化学発光を用いる毛髪中糖化タンパクの高感度測定法の開発(「若手研究者の初論文」)

元データ 2005-09-05

概要

毛髪は非侵襲的な採取及び容易な保存が可能であり, 更に過去の情報を含むことから, 血液や尿に替わる生体試料として有用である.本研究では, 糖化タンパクの還元性に着目し, ルミノール化学発光法による毛髪中糖化タンパクの高感度測定を行い, 毛髪を用いた糖尿病のスクリーニング法を開発した.マイクロタイタープレートを用いた化学発光条件は, 水酸化ナトリウム溶液濃度600mM, 化学発光試液に含まれるルミノール, フェロシアン化カリウム及びフェリシアン化カリウム濃度はそれぞれ0.005, 40, 0.1mMで最適となった.また, 毛髪は1cmを試料として測定することで, 過去の病態の推移や治療経過の把握も可能であった.健常者及び糖尿病患者の毛髪を測定したところ, 両者間で有意な差が見られ, 本指標は糖化ヘモグロビンと良好な相関(r=0.980)が得られた.本法を活用することで, 糖尿病の早期診断と, より簡便かつ被験者への負担を軽減した糖尿病のスクリーニングが期待される.

著者

中澤 裕之 星薬科大学薬品分析化学教室
斉藤 貢一 星薬科大学薬品分析化学教室
久保 博昭 北里大学薬学部
伊藤 里恵 星薬科大学薬品分析化学教室
北村 渉 星薬科大学薬品分析化学教室
久保 博昭 北里大学薬学部生体分子解析学教室
久保 博昭 北里大学 小児科
中澤 裕之 星薬科大学
中澤 裕之 埼玉県衛生研究所
矢島 智成 星薬科大学薬学部薬品分析化学教室
伊藤 君恵 星薬科大学薬学部薬品分析化学教室
伊藤 君恵 星薬科大学
斎藤 貢一 フロンティア研究所
久保 博昭 北里大学薬学部薬品分析化学教室
久保 博昭 北里大学薬学部・薬品分析学教室
久保 博昭 北里大学 薬
中澤 裕之 星薬科大学 薬品分析化学教室
中澤 裕之 愛知県衛生研究所
伊藤 里恵 星薬科大学
斉藤 貢一 星薬科大学

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