高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法によるヒト尿中フタル酸エステル代謝物の定量法の開発と暴露量評価への応用(若手研究者の初論文)

元データ 2006-09-05 社団法人日本分析化学会

概要

本研究では,ヒト尿中フクル酸モノエステル類(モノエステル体)の高感度かつ高精度な分析法を構築し,フタル酸エステル類(PEs)の暴露量評価への応用を検討した.PEsは生体内で代謝されてモノエステル体となり,主に尿中へ排泄される.PEsのヒト暴露量評価を目的に,尿中のモノエステル体を指標とした分析法を検討した.尿の前処理には陰イオン交換/逆相系混合カートリッジによる固相抽出を,測定には高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法(LC/MS/MS)を用いた.実試料は,職業的にPEsの暴露が懸念される246名の男性,及び一般健康人から採取した尿を用いた.職業暴露着から採取した尿検体中のフタル酸モノブチル(MBP)及びフタル酸モノ-2-エチルヘキシル(MEHP)の平均測定値は,対照群に比べて顕著に高い値を示し,MBPとMEHPの間に有意な相関がみられた.本研究で得られた測定結果から,構築した分析法の実用性が確認され,PEs暴露のリスク評価に応用可能であることが示唆された.

著者

中澤 裕之 星薬科大学薬品分析化学教室
斉藤 貢一 星薬科大学薬品分析化学教室
花岡 知之 国立がんセンター がん予防・検診研究センター 予防研究部
津金 昌一郎 国立がんセンター がん予防・検診研究センター 予防研究部
井之上 浩一 星薬科大学薬品分析化学教室
岩崎 雄介 星薬科大学薬品分析化学教室
伊藤 里恵 星薬科大学薬品分析化学教室
山野 優子 昭和大学医学部
花岡 知之 労働科学研究所
津金 昌一郎 国立がんセンター 予防検診センター 予防研究部
津金 昌一郎 国立がんセンター研究所
津金 昌一郎 国立がんセンター研究所 がん予防研究部 臨床疫学研究部
津金 昌一郎 国立がんセンター研究所支所臨床疫学研究部
吉村 真理子 星薬科大学薬品分析化学教室
高橋 謙 産業医科大学産業生態科学研究所環境疫学教室
中澤 裕之 星薬科大学
中澤 裕之 埼玉県衛生研究所
伊藤 君恵 星薬科大学
潘 国偉 遼寧省疾病予防管理センター環境疫学部
斎藤 貢一 フロンティア研究所
高橋 謙 産業医科大学
高橋 謙 産業医大・産生研・環境疫学
花岡 知之 国立がんセ
山野 優子 昭和大 医 衛生学
中澤 裕之 星薬大薬品分析
高橋 謙 産業医科大
山野 優子 昭和大学医学部衛生学講座
山野 優子 昭和大学医学部衛生学教室
中澤 裕之 星薬科大学 薬品分析化学教室
中澤 裕之 愛知県衛生研究所
伊藤 里恵 星薬科大学
斉藤 貢一 星薬科大学
高橋 謙 (財)北海道労働保健管理協会健康管理部
岩崎 雄介 星薬科大学薬学部薬品分析化学教室

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