シクロデキストリン修飾キャピラリーゾーン電気泳動法による塩酸ニカルジピンの光学分割(「特集」キャピラリー電気泳動法の新展開)

元データ 1997-06-05 社団法人日本分析化学会

概要

ラセミ体として臨床で用いられているCaきっ(拮)抗薬の塩酸ニカルジピンをキャピラリーゾーン電気泳動を用い, 光学分割を行った.泳動液として20mmol/l Tris-リン酸(pH2.5)にメチルヒドロキシセルロースを0.1%及び各種β-シクロデキストリン(β-CD)の各種誘導体化物を添加し, 光学異性体の相互分離を検討した.溶融シリカキャピラリー(75μmφ×57cm)を用い, 15kV, 20℃, 15mmol/l ο-m-β-CD添加電解液で泳動を行った結果, d-体, l-体はそれぞれ24.5,25.2分で泳動され, 10回の繰り返し分析の相対標準偏差は0.3%と良好であり, 分離度1.13,分離係数1.029とほぼ完全分離された.各エナンチオマーは絶対注入量で45〜1500pgの間で各エナンチオマーのピーク高さと良好な直線関係(r=0.9998)が認められた.ラセミ体20mg含有の錠剤を100mlのメタノールに溶解して注入したところ, 特別な前処理なしに光学純度を測定することができた.

著者

中澤 裕之 星薬科大学薬品分析化学教室
吉村 吉博 日本薬科大学生薬分析学分野
中澤 裕之 星薬科大学
中澤 裕之 埼玉県衛生研究所
吉村 吉博 星薬科大学薬品分析教室
吉村 吉博 日本薬科大学薬学部薬方薬学科
渡辺 卓穂 星薬科大学
加藤 嘉代子 星薬科大学
加藤 嘉代子 星薬大薬品分析
渡辺 卓穂 星薬大薬品分析
渡辺 卓穗 星薬科大学
吉村 吉博 日本薬大 薬
吉村 吉博 星薬科大学薬品分析化学教室
中澤 裕之 愛知県衛生研究所

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