Determination of the amount of racemic α-amino acids in beverages by chiral ligand exchange chromatography
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概要
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紫外部吸収検出器付きキラル配位子交換クロマトグラフィーによる清涼飲料水中α-アミノ酸の光学異性体の簡便で効率的な定量法を開発した。アミノ酸光学異性体の分析は、逆相分配型のオクタデシルシリカゲルにN,S-ジオクチル-D-ペニシラミンを被覆したカラムSumichiral OA-5000(パーティクル型)と硫酸銅を含んだ移動相を用いて行った。移動相のA液には2mM硫酸銅水溶液を、B液には2mM硫酸銅の15%アセトニトリル溶液を用いた。分析条件として注入量は20μL、流速は0.8mL/min、カラム温度は17℃、紫外部吸収検出器の波長は254nmにそれぞれ設定した。Glyと9つのD,L-アミノ酸(Lys, Arg, Ala, Pro, Val, Asp, Ile, Leu, Glu)は、L-AlaとD-Argのピークが重なった以外は良好に分離することができた。L-AlaとD-Argは、パーティクル型CLECカラムにモノリス型CLECカラムを連結することにより分けることができた。D体とL体の溶出順は、常にL体の方がD体より前であった。9つのD-アミノ酸について検量線を求めたところ、5〜100μg/mLの範囲で直線性が得られた。清涼飲料水に50μg/mL濃度となるように添加したアミノ酸の回収率は98%を超え、そして9つのD-アミノ酸の定量限界は5μg/mLであった。市販アミノ酸飲料8種類を測定したところ、D-Valと同じ保持容量にピークが検出されたが、LC-MSで確認したところD-Valでないことが明らかになり、これら二つのピークはパーティクル型とモノリス型のCLECカラムを連結することにより分けることができた。
- 2008-04-30
著者
-
堀江 正一
埼玉県衛生研究所
-
北田 善三
畿央大学
-
堀江 正一
大妻女子大学
-
辻 嗣美
畿央大学健康科学部
-
吉井 麻名美
畿央大学健康科学部
-
北田 善三
畿央大学健康科学部
-
浦戸 大輔
畿央大学健康科学部
-
井崎 宏治
畿央大学健康科学部
-
栢野 新市
畿央大学健康科学部
-
北田 善三
畿央大学大学院
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