ヒトの把持運動制御における対象物認知と把持形状生成
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概要
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ヒトの把持運動の計算問題の一つである手形状形成に焦点をあて, 対象物認知との関係を検証するために心理物理実験を行なった.3人の被験者が15種類の対象物に対して, 触れないで視覚情報だけを頼りにそれを把持するための手形状をつくったときと実際に把持をしたときの手形状データを計測した.そのデータを主成分分析で解析したところ, どの条件においても対象物の形とサイズに関する情報を含んでいた.この結果は, "ヒトの脳内には対象物の内部表現が存在し, 把持運動の際, それに基づいて対象物認知が行なわれ, 視覚情報からある程度事前に把持形状を計算している"ことを示唆している.また, 圧縮情報に基づいて視覚情報から把持形状を計算することが可能かどうかを調べるために5層の神経回路による計算機シミュレーションを行なった.その結果, 第3層に対象物の特徴を含んだ情報が抽出され, そのような計算が可能であることが示された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-03-19
著者
-
宇野 洋二
豊橋技術科学大学
-
宇野 洋二
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福村 直博
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学情報工学系:豊橋技術科学大学インテリジェントセンシングシステムリサーチセンター:(現)広島市立大学大学院情報科学研究科創造科学専攻
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学
-
片山 正純
豊橋技術科学大学情報工学系
-
片山 正純
豊橋技術科学大学 情報工学系:理化学研究所 Bmc
-
福村 直博
豊橋技術科学大学情報・知能工学系
-
福村 直博
豊橋技術科学大学
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