把持対象の複雑さと力分配の計算との関係
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概要
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把持運動の計算問題の一つである力分配に着目し, その計算と対象物の視覚的な複雑さとの関係および内部表現の存在可能性を調べた. 心理物理実験では, 重さや保持のための適切な指先力の知識のない, 視覚的な複雑さが異なる2種類の対象物を用意した. 被驗者は, 発揮した指先力が適切かどうか確認できない条件の下で, 対象物を保持するための指先力をつくるよう指示された. そして, その指先力は対象物を実際に保持したときの指先力と比較された. 実験結果は, その内部表現が適切に獲得されていないであろう視覚的に複雑な対象物よりも, 適切に獲得されているであろう簡単な対象物の方がより適切な指先力が計算されていた. この結果は, 力分配が内部表現に基づいて解かれていることを示唆するものである.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-03-14
著者
-
宇野 洋二
豊橋技術科学大学
-
宇野 洋二
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福村 直博
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学情報工学系:豊橋技術科学大学インテリジェントセンシングシステムリサーチセンター:(現)広島市立大学大学院情報科学研究科創造科学専攻
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学
-
福村 直博
豊橋技術科学大学情報・知能工学系
-
福村 直博
豊橋技術科学大学
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