手姿勢と指先力の統合による把持対象物の内部表現の獲得
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概要
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ヒトの把持運動における視覚-運動変換は, 過去の経験において感覚情報と運動情報が統合されることで獲得される対象物の脳内表現に基づいて行われるという仮説を心理物理実験およびニューラルネットワークにより評価した.対象物の特徴の1つである「向き」に着目し, 心理物理実験では様々な向きに置かれた正三角形の物体に対するTripod Graspにおける把持位置, 手姿勢, 指先力を計測した.主成分分析はすべての運動情報から対象物の向きに関する主成分を抽出した.視覚情報と把持運動情報を統合する5層のニューラルネットワークは十分な学習後, 中間層に対象物の向きに関する内部表現を獲得した.さらに視覚情報のみが入力されたとき, 単純な制約条件付き最適化問題を解くことで内部表現に基づいて把持運動情報を計算することができた.これらの結果は対象物の内部表現に関する仮説を支持する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-03-21
著者
-
宇野 洋二
豊橋技術科学大学
-
宇野 洋二
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学情報工学系
-
角谷 直哉
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福村 直博
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学情報工学系:豊橋技術科学大学インテリジェントセンシングシステムリサーチセンター:(現)広島市立大学大学院情報科学研究科創造科学専攻
-
角谷 直哉
豊橋技術科学大学 情報工学系
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学
-
福村 直博
豊橋技術科学大学情報・知能工学系
-
福村 直博
豊橋技術科学大学
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