異種感覚情報間の多対多の変換を実現する把持対象認識モデル
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概要
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ヒトが何か物を持つときには、事前に脳内の把持対象に関する内部表現を基に、対象物に適した手の形を決定している。この対象物に関する内部表現は多数の感覚器官から得られる、対象物に関する情報を統合して獲得されているが、それらは無数のパターンがあるため、多対多の関係にある。本研究ではすでに提案した、把持対象に関する視覚情報と体性感覚情報を統合する神経回路モデルを使うと、この複数の異種感覚情報間の多対多の変換の問題が解けることを示す。砂時計モデルを利用したこのモデルでは、学習により対象物の内部表現が自己組織的に獲得できる。そして学習後のモデルを使って緩和計算を行うことにより、異種感覚情報間の多対多の問題が解ける。
- 1997-12-12
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