ヒトの運動における手先の位置知覚の誤差(バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング)
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概要
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ヒトは視覚と体性感覚の情報を用いて四肢の状態を知覚し,運動を行う.手先に関する視覚情報を遮断した場合には,体性感覚による手先の知覚位置には数センチもの誤差が発生することが知られている.過去の研究において,手先の知覚位置は運動の影響を受けて変化することが知られている.本実験では,運動時における手先の位置知覚を調べるため,楕円運動の実験を行った.手先が見えない環境で視覚的に楕円目標を与え,その楕円に沿うような運動を様々な周期で行わせた.運動時と比較するため,静止した状態の手先の知覚位置も計測した.その結果,運動中の知覚位置は静止時とは異なり,運動速度の条件によっても知覚位置が異なることが分かった.その誤差は運動終了後には減少し,蓄積する誤差ではないことも示された.比較的不慣れと考えられる運動は目標との誤差が大きかったことから,運動による知覚位置の差は,運動速度の条件による手先位置の学習の差であると考えられる.
- 2006-06-01
著者
-
宇野 洋二
豊橋技術科学大学
-
宇野 洋二
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福村 直博
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学情報工学系:豊橋技術科学大学インテリジェントセンシングシステムリサーチセンター:(現)広島市立大学大学院情報科学研究科創造科学専攻
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学
-
北川 哲生
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福村 直博
豊橋技術科学大学情報・知能工学系
-
福村 直博
豊橋技術科学大学
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