下肢麻痺者の装具歩行の計測と解析
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概要
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下肢麻痺者は装具と杖を用いて歩行する.本研究では下肢麻痺者の装具歩行における下肢の運動と上肢および体幹の運動との関係に焦点を当てる.2名の下肢麻痺者に対して,骨盤,体幹,爪先,足関節,膝関節,股関節,肩関節,杖の位置が計測された.計測された位置データから,歩行周期,歩幅,歩行速度などの歩行パラメータが計算された.下肢麻痺者の骨格系を12の剛体リンクモデルと仮定して,21の関節角度が推定された.両被験者において左右の歩幅と1周期内の体幹の移動距離との間に有意な正の相関が認められた.下肢の関節角度の自己相関関数において,強い周期性が認められた.体幹と下肢の関節のApproximate Entropy値は装具歩行において下肢の運動より体幹の運動の方が複雑であることを示した.これらの結果は,下肢麻痺者の装具歩行において麻痺した下肢が時間,空間的に望ましい振る舞いを行うように,体幹および上肢の動きが調整されていることを示唆する.
- 2004-03-11
著者
-
宇野 洋二
豊橋技術科学大学
-
宇野 洋二
豊橋技術科学大学情報工学系
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学情報工学系
-
香川 高弘
豊橋技術科学大学
-
香川 高弘
名古屋大学大学院工学研究科
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学情報工学系:豊橋技術科学大学インテリジェントセンシングシステムリサーチセンター:(現)広島市立大学大学院情報科学研究科創造科学専攻
-
福田 浩士
豊橋技術科学大学
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