ヒト腕の到達運動におけるばらつきはターゲットの知覚に依存する
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概要
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ヒトの運動にはばらつきが存在する。従来の到達運動における研究では,軌道のばらつきの要因として学習過程における試行錯誤、生体ノイズが挙げられてきた。本報告ではこのうち生体ノイズについて,運動指令信号である指令トルクに信号依存雑音を加えた際に描かれるであろう軌道をシミュレーションし、このようなノイズだけでは運動のばらつきを再現できないことを確認した。我々は「ばらつきの主な要因が軌道を計画する際に必要であるターゲットの位置知覚がばらついているためである」という新しい仮説を提案する。到達運動と目標点知覚の2つのタスクに関する心理物理実験を行った結果、2つのタスクのばらつきは同程度であった。このことより,仮説が妥当であることが示唆される。
- 2003-03-11
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