2.5Gb/s DFB/MOD の通常分散ファイバー800km伝送

概要

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近年、増加の一途をたどる通信需要に応じて既設の 1.3um帯通常分散ファイバー網でも長距離・大容量伝送が可能な光ファイバー通信システムが望まれている。そこで、低チャープ光源デバイスとして電界吸収効果を用いた光強度変調器に期待が集まっている。特に、DFB レーザと電界吸収型変調器をモノリシックに集積した 2.5Gb/s の変調器集積化光源 (DFB/MOD) は、コンパクトな低チャープ光源として既に実用化が始まっている。我々は、これまでに窓構造の採用や DFB レーザ部の最適化等により、変調器端面での反射戻り光に起因する波長チャープを抑制し、分散耐力に優れた選択 MOVPE 成長 DFB/MOD の開発を行ってきた。今回、プリバイアス印加などのチャープ制御法を用いずに 2.5Gb/sDFB/MOD モジュールの 800km伝送の実験及びシミュレーションを行い、その分散耐力を評価した。その結果、本素子はノーマルファイバーで 600km 程度は安定に伝送できること、および、800km〜900km がチャープ制御を用いない電界吸収型変調器の伝送距離限界であることを明らかにしたので報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-08-13