口にくわえたものによる小児口腔外傷12例の検討

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概要

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目的小児におけるくわえたものによる口腔外傷を検討し特徴を明らかにし予防策をたてる。対象と方法当科において過去12年間に、くわえた日用品による口腔外傷のため入院加療を要した症例の診療記録を後方視的に調査し問題点を検討した。結果調査期間内にくわえたものによる口腔内杙創で入院となった小児は12例(男児8例、女児4例)あった。12例中9例がくわえたまま転倒することで受傷していた。くわえていた異物は、歯ブラシが7例、鉛筆が2例、棒、玩具、傘が各1例であった。9例にCT検査が施行され、そのうちの5例に合併症の所見を認めた。全例が軽快退院していた。結論口腔外傷を起こした際には画像検査が合併症の重症度を評価するのに有用である。事故を予防するために、健診を通じて年齢によって起こりうる事故の情報を保護者に提供するなど小児科医の役割は重要である。
2013-01-31

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