体性感覚情報は左右指協調運動に影響を与える(バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング)
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概要
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左右の指を用いて協調的な運動を生成するためには,それぞれの指を制御する脳半球間にまたがる情報処理が必要となる.本論文では,左右示指によるリズミカルな伸展・屈曲運動を課題とし,片側示指の外乱に対する運動修正が,対側示指の運動に与える影響を評価した.実験では,運動中の外乱として,左示指のみ運動振幅あるいは外力負荷が変化する環境を設定した.その結果,振幅変化環境においてのみ右示指運動への影響が強く見られることから,本課題の遂行においては,体性感覚情報に関連したkinematics情報が脳半球間の協調運動制御系において重要であることが示唆された.次に,異なる腕姿勢により,複数の左右指先間距離を設定し,同様の振幅変化環境及び負荷変化環境において課題を行った.結果から,振幅変化環境では指先間距離が近いほど対側運動への影響が強くなる傾向が確認された.これは,左右示指の相対的な運動状態が,運動部位以外のより広範囲な身体情報も用いて表現されていることを示している.
- 2008-09-01
著者
-
五味 裕章
Nttコミュニケーション科学基礎研究所:jst-erato下條潜在脳機能プロジェクト
-
櫻田 武
東京工業大学大学院総合理工学研究科・知能システム科学専攻
-
五味 裕章
日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
伊藤 宏司
東京工業大学大学院総合理工学研究科・知能システム科学専攻
-
五味 裕章
Ntt
-
伊藤 宏司
東京工業大学大学院総合理工学研究科
-
五味 裕章
日本電信電話(株)nttコミュニケーション科学基礎研究所
-
伊藤 宏司
東京工業大学総合理工学研究科知能システム科学専攻
-
伊藤 宏司
東京工業大学
-
伊藤 宏司
立命館大学
-
櫻田 武
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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