口唇ダイナミクスモデルを用いた/VCV/発声における不変特性の検討(オーガナイズドセッション:Advances in speech decomposition,合成,生成,韻律,音声一般)
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概要
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連続音声を発声した際,同一音素であっても前後の音素によって音声の音響的特徴が変化する(調音結合)ことが知られている.しかし,人間はその変化した音素を正しく認識できる.これは聞き手の人間が何らかの不変量を抽出している為と考えられる.この不変量を明らかにすることは,ヒトの音声コミュニケーションの仕組みを理解することだけでなく,音声認識など工学的側面からも有用だと考えられる.これまでに我々は,口唇のダイナミクスを考慮したモデルを用い,唇運動から筋指令(筋が発生する張力)を逆推定し,唇運動や筋指令の観点から,より不変的な特徴量について議論を行い,/b/発声において,下唇下制筋(depressor-labii-inferior)の破裂直前の時間帯における弛緩に不変的特徴があることを示唆する結果を得た.本研究ではさらに,/VbV/発声の破裂前後における特徴を分析し,EMGのピークのタイミングに特徴的な結果を得たことについて報告する.また,この結果を利用し,音声合成を試みたので,その結果も合わせて報告する.
- 2011-11-21
著者
-
五味 裕章
Nttコミュニケーション科学基礎研究所:jst-erato下條潜在脳機能プロジェクト
-
持田 岳美
日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
廣谷 定男
日本電信電話(株)NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
戸嶋 巌樹
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
廣谷 定男
NTTコミュニケ-ション科学基礎研究所
-
持田 岳美
NTTコミュニケ-ション科学基礎研究所
-
五味 裕章
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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