調音動力学系モデルの表現と制御方法に関する考察
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概要
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本研究では,人間の調音活動における制御メカニズムをモデル構成的に調べることを狙いとし,調音動力学モデルの表現とその制御方法について検討した.対象となる調音器官は上・下唇とその周辺軟組織及びこれらと連動して回転・並進を行う顎で構成した.動力学モデルには,連続体である調音器官を離散のノード点で表し,その質量点が隣接の質量点と粘弾性要素のネットワークでつなぐ方式を用いた.粘弾性要素の弾性係数は,離散数値モデルにおいて8点のノードで定義される個々の立方体が,局所3軸方向の単位荷重に対して連続体と同じ変形をもたらすよう調整し,軟組織の変形において必要な非圧縮性の条件は,最外殻境界面上で発生する体積流束のフィードバックからなる垂直作用力の導入により実現した.さらに,構成したモデルを用いて,調音目標を達成する筋活動指令値を求める逆推定アルゴリズムについて検討し,モデルの有効性について確認した.
- 2006-03-10
著者
-
五味 裕章
Nttコミュニケーション科学基礎研究所:jst-erato下條潜在脳機能プロジェクト
-
五味 裕章
Ntt
-
金 岡秀
日本電信電話(株)NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
金 岡秀
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
五味 裕章
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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