唇音発声時の顎摂動に対する唇、顎の挙動変化

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
発声運動系は、所望の複雑な音響現象を実現するため、複数の発声器官を巧みに協調させていることが知られている。この協調制御のメカニズムを探ることは、音声生成のための脳情報処理を明らかにし、またそのモデルを構築する上で重要な課題である。本研究では、発声力学系に外部から変化を与えることによって起こる挙動変化を観察することにより、この協調運動のメカニズムを探る。今回、顎運動の開閉方向への摂動を可能とするマニピュランダムを開発し、下顎への摂動による唇、顎の挙動の変化を観察した。その結果、発話中に正確な隙間の形成を必要とする唇摩擦音/f/およびゆるやかな唇接触を伴う唇鼻音/m/、および/f/の持続音に対し、唇筋電図、唇顎運動などで協調動作を確認した。
1999-12-11

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク