体性感覚反射は運動時の力場環境に応じて予測的に調節される
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概要
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運動時の体性感覚反射ゲインは,課されるタスクや環境に応じて,運動開始前に予め調節されることが知られている.しかしながら,そのような予測的な反射ゲインの設定が運動開始前に完了しているのか,あるいは,運動開始後であっても,ゲイン調節の対象イベントとの関係でゲイン設定が変化するのかについてはよくわかっていない.そこで本研究では,腕運動中の仮想力場に対する予測的な反射ゲイン調節の時間的特性について検討した.運動開始後,腕が力場に至る前のいくつかの時点で反射応答を誘発したところ,反射ゲインは力場方向に応じて調節され,それは力場に近いほど顕著であった.さらに,予測的な反射ゲイン調節は,力場までの距離よりも力場までの時間に従ってなされていることが示された.これらの結果から,体性感覚反射のゲインは,運動の実行とは独立に,来るべき力場環境までの時間に基づいて予測的に設定されていることが示唆された.
- 2008-03-05
著者
-
五味 裕章
Nttコミュニケーション科学基礎研究所:jst-erato下條潜在脳機能プロジェクト
-
五味 裕章
Ntt
-
木村 聡貴
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
五味 裕章
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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