3次元描画運動による表面曲率の報告
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概要
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本稿は, 人間がどれぐらい正確に高次の表面幾何情報である曲率を知覚できているのかを, さまざまな視覚手がかりを与えた仮想表面上をなぞるという描画運動を用いて定量的に調べることを第一の目的としたものである. 面の形状, 視覚手がかり, 曲率の推定法などの観点から議論を行い, 人間の面の曲率の知覚について次のことがわかった. 1:テクスチャの情報は曲率の報告に対して重要な役割を果たす. 2:視覚手がかりが豊かに与えられている場合, 被験者の軌道データは奥行きの集まりとして扱うよりも, 曲率の集まりとして扱った方がより真の値に近い曲率が推定される. 3:双曲面の知覚は, 定性的にも定量的にも難しい. 4:面上の曲線の曲率の知覚は方向に依存していると思われる. 5:本質的な曲率の表現としては, 今回のデータの範囲から言えるのは, 面の曲率ではなく曲面上の曲線の曲率であると考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-19
著者
-
川人 光男
Atr人間情報科学研究所
-
Pollick Frank.e.
Atr人間情報通信研究所
-
渡辺 洋
Atr人間情報通信研究所
-
川人 光男
Atr人間情報科学研
-
Koenderink J.J.
Helmholtz Instituut, Universiteit Utrecht
-
Koenderink J.j.
Helmholtz Instituut Universiteit Utrecht
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