追従眼球運動の適応シミュレーション : 小脳皮質の計算モデルは視覚運動変換を行いうるか?
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概要
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追従眼球運動時に、小脳皮質は、発火のための適刺激方向、適刺激速度、発火頻度の時間波形を、その入力から出力の間で質的に変えることで視覚情報を運動情報に変換していることが示されている。この変換は、ポピュレーション符号から発火頻度符号への神経表現の変更も伴う。今回、我々は追従眼球運動時の小脳腹側傍片葉のプルキンエ細胞の単純スパイク、複雑スパイク発火を再現するモデルに、小脳皮質のシナプス可塑性を組み合わせて、小脳皮質の入力と出力の間の変換を生後発達の過程で獲得するシミュレーションに成功した。この成功は、小脳皮質で行われる視覚情報から運動情報への変換が、シナプス伝達効率の変化により獲得されている可能性があることを示唆する。
- 1998-06-19
著者
-
川人 光男
ATR人間情報通信研究所
-
河野 憲二
電子技術総合研究所
-
小林 康
大阪大学大学院生命機能研究科
-
竹村 文
電子技術総合研究所 脳機能ラボ
-
山本 憲司
ATR人間情報通信研究所
-
小林 康
科学技術振興事業団CREST
-
竹村 文
産業技術総合研究所脳神経情報研究部門
-
竹村 文
産業技術総合研究所 脳神経情報研究部門
-
川人 光男
Atr人間情報科学研究所
-
河野 憲二
京都大学医学研究科認知行動脳科学
-
川人 光男
Atr人間情報科学研
-
河野 憲二
京都大学大学院医学研究科認知行動脳科学
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