運動経由点の時間情報最適化による書字運動モデル
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概要
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我々は既に最適化原理に基づいた計算論的書字運動モデルを提案している.このモデルはトルク変化最小を計算理論とし, 経由点を表現として順逆緩和型神経回路網をハードウェア・アルゴリズムとしているものである.しかしながら, このモデルの経由点表現では, 空間情報と時間情報の両方を表現として持つ必要があった.本報告では, 空間情報のみを表現とし, 経由点の通過時間を運動規範の最適化によって決定するモデルを提案し, その理論的背景を示す.また, 数値実験によって提案モデルが人間の書字運動を良く再現することを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-05-25
著者
-
和田 安弘
長岡技術科学大学
-
川人 光男
ATR人間情報通信研究所
-
川人 光男
株式会社国際電気通信基礎技術研究所 脳情報研究所
-
川人 光男
Atr人間情報科学研究所
-
川人 光男
Atr人間情報科学研
-
和田 安弘
川崎製鉄:(現)長岡技術科学大学 工学部
-
川人 光男
科学技術振興事業団川人学習動態脳プロジェクト:atr人間情報通信研究所
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