イヤホン受聴における空間的仮想音源の定位精度向上
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概要
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頭外音像定位技術はイヤホン受聴において頭外の任意の位置に音像を定位させる技術であり、エンターティメント分野だけでなくヒトとコンピュータを繋ぐインターフェースにも利用することが出来る。この技術を用いて、正確に任意の位置に音像を定位させるためには、正確なHead Related Transfer Function(HRTF)が必要とされている。しかしながら、正確なHRTFの測定には多くの問題が存在する。本論文では、強化学習を用いて、測定により得られたHRTFから、正確に定位するHRTFを獲得するための手法を提案する。そして提案した手法についてシミュレーションを行い、その妥当性について検討した。強化学習にはActor-Criticを採用し、音像の定位精度を報酬として学習した。また、学習するパラメータの数を減らすために、Autoregressive Moving Average(ARMA)モデルを使ってHRTFをモデル化した。その結果、シミュレーションにおいて、15度間隔24方向の全てにおいて正確なHRTFが獲得されたことを確認した。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2012-10-04
著者
-
和田 安弘
長岡技術科学大学
-
穂刈 治英
長岡技術科学大学
-
矢野 昌平
長岡工業高等専門学校
-
南部 功夫
長岡技術科学大学工学部
-
和田 安弘
長岡技術科学大学工学部
-
森岡 周平
長岡技術科学大学工学部
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