頭外音像定位の近似伝達関数とその主観評価試験に関する検討
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概要
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両耳イヤホンを用いた頭外音像定位技術は、バーチャルサウンドシステムに不可欠である。しかし、他人の伝達関数では頭外音像定位受聴が実現できないことがある。本研究では、反射波の存在する部屋で求めた60人分の頭部音響伝達関数(HRTF)、外耳道伝達関数(ECTF)を、主成分分析法を用いて分析した。これより得られた近似伝達関数の主観評価試験を行い、累積寄与率と音像定位の関係、音像定位の尺度化およびシェッフェの一対比較法との対応について検討を行った。この結果、HRTFのほうが少ない累積寄与率で頭外音像定位受聴が実現できることが分かった。また、近似伝達関数と音像定位の対応を絶対的な評価尺度で示した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-12-19
著者
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