空間伝達関数を用いた波面合成における単一音源定位の検討(立体音響・トランスデューサ/一般)

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概要

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波面合成は、スピーカアレイを用いて二次音場に、一次音場と等しい波面を合成する技術である。波面が合成されている範囲であれば、受聴者の位置が異なっていても同じ音源位置を知覚できるため、受聴領域の拡大が期待されている。しかし、受聴位置と音源位置との関係について検討している文献は見当たらなかった。そこで本稿では、波面合成を行う方法として空間伝達関数を用い、音像定位に関する受聴評価試験を行った。その結果、スピーカアレイによって再生された二次波面は、単一スピーカによって再生された一次波面に比べて若干劣化することが分かったが、受聴評価試験では、一次波面および二次波面でほぼ同じ位置に音像が知覚された。
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-11-30

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