ステレオ信号による音像の定位方向と音の大きさの関係についての一検討
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概要
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本報告では、ステレオ信号による音像の定位方向と音の大きさの関係について主観評価試験により検討を行った。試験では、両耳間時間差(ITD)、レベル差(ILD)による仮想音源の各定位方向における音の大きさを、一対比較により評価した。受聴形態はヘッドホン、拡声受聴の2種類を用いた。拡声受聴では仮想音源と同方向の実音源も評価の対象にした。その結果、ヘッドホン受聴ではILDを付加した時に、両耳音圧バワー和は一定であっても中央方向定位の場合、音が大きく感じられた。ILD付加時の中央方向定位以外については、各定位方向の音の大きさに差は殆どないと感じられることがわかった。拡声受聴では各定位方向の音の大きさに差は殆どなかったが、実音源と仮想音源の音の大きさには有意な差があると感じられた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-01-22
著者
-
穗刈 治英
長岡技術科学大学
-
島田 正治
長岡技術科学大学
-
穂刈 治英
長岡技術科学大学
-
矢野 昌平
長岡工業高等専門学校
-
田村 智道
長岡技術科学大学
-
矢野 昌平
長岡工業高等専門学校 電気電子システム工学科
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