頭部球モデルにおけるHRTFの最小位相化の有効性に関する一検討(音響・超音波サブソサイエティ合同研究会)
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概要
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頭部伝達関数(Head Related Transfer Function: HRTF)の最小位相性について,その性質を利用したモデル化やフィルタ処理が行われている.しかし,オーディオ帯域相当(100Hz〜15kHz)における方位のHRTFがどの程度最小位相性であるかの検証はこれまで行われていないように思われる.本報告では,頭部球モデルにおけるHRTFの複素ケプストラム処理による最小位相化の有効性の範囲について理論値と測定値を比較するとともに,測定したHRTFを全零モデルで近似しその零点分布によりHRTFの最小位相性を検証した.その結果,理論値と測定値の比較によって最小位相化の有効性を検討するとともに,測定したHRTFは影耳となる方位角において非最小位相零点が増加することを明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2011-01-13
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