音源分離技術を用いた拡声通信に関する検討
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概要
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拡声通信において,送話側での収音信号を各音源信号に分離し,受話側でそれぞれ対応したスピーカから再生するというシステムを考える.本報告では,音源分離手法にSAFIAまたはクロストークキャンセラ(CTC)を用いたもの,および分離を行わない場合について,それそれが創り出す再生音場に関し,シミュレーションと実験により性能比較を行った.その結果,音場の再生精度はCTCが最も優れており,次いでSAFIA,分離無しの順になることを明らかにした.次に,CTCの分離性能が音源の多少の移動に対して悪化することを示し,さらに,片方の音源が移動した場合にCTCとスペクトラルサブトラクション(SS)を組み合わせる分離手法が有効であることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-10-17
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