スペクトル補間を用いたステレオステージ制御方式 : 多地点通信のための新しい要素技術
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概要
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ステレオステージ(ステレオ音像の創成領域)を制御する技術は,ステレオ遠隔会議を多地点通信に拡張する際に必要となる.本論文では,ステレオ信号のスペクトル補間を用いたステレオステージ制御方式(ステレオステージ幅の伸縮)を提案する.提案法は,ステレオ信号を短時間フーリエ変換し,その左右の短時間スペクトルの振幅と群遅延を伸縮度合に応じた比率で線形補間し,逆フーリエ変換とOverlap-Addでステレオ信号を再合成する.聴取実験により,提案法が,音質の劣化,音像のぼやけなどを伴わず,ステレオステージ幅を縮小できることを示す.更に,2倍程度までなら,実用に耐える音質劣化の範囲内で,ステレオステージ幅を拡大できることも示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-07-25
著者
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