仮想的な音場の創成に基づくステレオステージ制御 : 多対地通信のための新しい要素技術
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概要
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新しいステレオステージ制御法を提案する.再生側にファントム音源を創成するのではなく, 収音側の音源を仮想的に移動させるという考え方で, 提案手法を導く.提案手法において中心となる信号処理は, 分析合成系の枠組みの中で実行する信号に依存したスペクトル変形である.提案手法は, 時々刻々と変化する位相を持った行列で、ステレオ信号の短時間スペクトルを線形変換する.このような処理により, 収音側に複数の音源が存在する場合でも, ステレオ信号の短時間振幅スペクトルを保存した上で, 収音した音場の空間応答を"平均時間の変換"という意味で変換する.受聴実験により, 提案手法が, 音声品質の劣化を伴わないで, 2倍程度までステレオステージの幅を拡大できることを明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-10-18
著者
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